「駅」と聞いただけで胸の高鳴りが!間近に列車を見たら、ハノイまで行ってしまいたくなるホーチミンの中央駅。
こんにちは、ベトナムナビです。今日は朝からワクワクしています。なぜかって、今日のお昼は「駅」に行く日。皆さんは駅と聞くとどんなイメージが沸きますか?ナビの実家は幼い頃、蒸気機関車が走る小さな駅のすぐ近くだったんです。だから「駅」と聞くとナビにとってそこは未知の世界とつながる起点、旅はいつもここから始まっていた・・・だから自然とうれしくなってくるんですよ。
ガッ、サイゴン!
駅ってStationでしょ?だから、「サイゴンステーション」ってタクシーのドライバーに言ったのに通じなくて、困ったなあ、繰り返してもますます首を傾げられる始末。やっと地図を見せて、ここよ、と指さすと、「ガッサイゴン!OK!」、サイゴン駅のベトナム語はガッサイゴンです。皆さんも、覚えておいてね。やっと、行けるぜ、Let‘s Go!
着きました~
この日はいいお天気。ホーチミン市内からタクシーで約20分。そこは想像していた都市最大の駅のイメージとはかなりかけ離れ、とっても小さなもの。その構えも昔風のコロニアルではなく、近代的なビルディングでもなく、日本だと地方のちょっと大きめの1980年くらいにできた駅って感じ。でも大きな重そうな荷物を持った人たちがどんどん入っていくのを見かけると、ナビの胸にも高鳴りが少しずつやってきました!
1Fを見学!
構内に入るところから、大きな荷物を傍らに置き、地べたに座っている人たちがいました。どこまで行くのかなあ、荷物は故郷へのお土産なのかなあ。壊れて動かないエスカレーターの裏側は切符のカウンター。鮮やかな青いアオザイと白いパンツの女性たちが座っています。これ、公務員の制服なんだって。颯爽とした感じが伝わりますね~、一番奥にはコーヒースタンドも。でも誰もいないんだけど、いいのかしら?
どうやって乗るの?
カウンターで時刻表がほしいって言ったら、TVガイドみたいな冊子をくれました。構内の時刻表と比べたら半分くらいしか記載されてないけど、大体の時間がつかめました。たとえば、夜の7時にサイゴン駅を出て、丸一日の24時間後にはフエのちょっと先、ドンホイに到着。さらにハノイまでは12時間で、翌朝5時40分到着、ハノイまではかっきり36時間かかるんです。いま正午なので、今すぐ列車に飛び乗ってしまえば、翌日の夜中にはハノイに着ける・・・うーん、このままナビは車上の人になりたい気分。誰かナビを連れてって~
2Fもあります
その動かないエスカレーターを歩いて上っていくと、BAMI DELIというバインミーのカウンターがあります。お昼を食べてなかったので、ここで魚のバインミーを注文、1万2千ドンなり。ちょっと座って、周りの人たちを眺めながらいただきます。2Fにも家族連れや夫婦だけ、一人旅といろんな人たちがいます。食べ終わってお土産屋さんをのぞいてみました。いろいろあるけど、気のせいかベンタイン市場より安い?いや、たぶん安い。国営なんですよねえ、ココ。
2Fでも皆こうやって時刻表を確認。
2Fの売店。意外と立派で雑誌、書籍、CD、おみやげと品数豊富。
旅人に聞く!
再び1階へ降りていくと、人がさっきより増えてました。おそらく13時5分発のハノイ行きに乗る人たち。
小さな男の子を連れた家族連れと妹さん4人にどこまで行くの?って聞いてみました。「ダナンまでだよ」、今から乗ると翌朝の5時過ぎに到着。小さい子供さんを連れての旅、大変だろうけど楽しそう。
荷物をどんどん運んできてもらってるこちらの婦人。「フエ」まで行くそう。ダナンよりちょっと先で、翌朝の8時過ぎ着。お気をつけて。
ナビと目が合ってしまった女の子にも聞いてみました。彼女の名前はトォオン。どこまで?って聞いたら、サイゴンの次のBen Hoa。友達と待ち合わせしてるそうで、サイゴンから30分で到着。ビジネス学校2年生の20歳。英語も上手で、ナビも逆にいろいろ聞かれ、お話がはずみました。ベトナムの人って、皆穏やかで人なつっこいんです。
駅の入口付近で家電用品を持ってる女性にも聞きました。名前はヤンさん。彼女の行先は「Quang Ngai」。真夜中の3時着ですよ。ナビがサイゴン駅へ行ったこの日はもうすぐ旧正月という時期。彼女は仕事が早めに休めたので、家電やお土産をもって早めに実家へ帰ると言ってました。休み明けにはまたホーチミンへ戻ってくるんだって。
駅で待つ人々に想う・・・
いろんな人と話してたら、駅の中も外もどんどん人が増えてきています。皆大きな荷物を持ってますよね、13時発の列車じゃない人たちは好きな所に座っておしゃべりしたり、何か食べたり、ボッーとしていたり、昼寝をしていたり。駅にはロッテリアやペプシのスタンドもあります。みんな、待ち時間に何を想っているのかな。
いつの日かナビも車上の人に!
ウェブサイトVietnam Railwaysでは、最新の詳しい時刻表が載っています。サイゴンからハノイまで列車はハードシートとエアコン付きのソフトシートがあって、チケットの価格差は100万ドンくらいから。食事付きっていうのが何とも魅力的。ナビもきっといつか列車でハノイまで、そして、そこからさらに北部のサパまで行ってみたいと思います。以上、ベトナムナビがおとどけしました。